「極黒のブリュンヒルデ」～良太、決死の反撃！発動する第２の魔法と明かされたハーネストの正体！！

岡本倫の週刊ヤングジャンプ連載「極黒のブリュンヒルデ」第９回です。
連載再開となった今週はセンターカラーで登場しました。

ここまで好調と思われるこの連載。
何やら随分とペースが早い気もするのですが、実はそれでもまだまだ沢山の隠し玉を用意しているのでしょうか？
思えば前作「ノノノノ」とは明らかに持ち味が違いますし、もしかすると「ノノノノ」連載中も「エルフェンリート」を意識したＳＦ系のアイデアは溜め込んでいたのかも知れません。
そう考えると今後も期待出来そうで、わくわくするのですが…。
一方で、連載を休むとカラーになる事が多いのも「ノノノノ」と同じかな？
「ノノノノ」ではよくそのままコミックスの表紙になりましたけど、時期的にはまだ早い（すでに一冊にはなると思うけど）ですし、この思わせぶりな寧子の絵が使われるとも思えませんが…。
思えば「エルフェン」も表紙はやたら萌え系でしたし、今回もそういう「初めてコミックスを手に取った人を騙す様な路線」だったりするのかな？（笑）

さて、殺される予知が出ているにも関わらず、工場に侵入した良太と寧子。
最初から死ぬつもりだった寧子は強敵・沙織の斬撃魔法に追いつめられてしまう。
そんな寧子にホクロがある事に気づき、やはり幼馴染のクロネコだったと確信する良太。
だが、そんな彼の目の前で予知通りに寧子は真っ二つに切り刻まれてしまったのだ！！

まさかの展開に驚かされた前回。
いやはや…まさかこういうオチが待っていようとは！！

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「まだ大丈夫だ」
完全に死んでしまった寧子。
その寧子に気をとられていたせいなのか、背後から来る良太には気づかなかったらしい。
何と、持っていた工具で沙織の心臓を串刺しにする良太！
まさかハーネストを壊すとかではなく、殺す為にこの道具を使う事になろうとは！！

果たして、この道具を手にした時にこの展開は考えていたのか？
だとしたら正に天才的なのだが…。

『そしてもう一つは「転時」』
『１分だけ時間を巻き戻せるの』
今明かされる沙織・第２の魔法。
それはまさかの時間操作能力だった！？
しかもこの魔法はメチャクチャ魔力を使うらしく、これを使うと確実に沙織はハングアップしてしまうのだという。
戦闘中に使う事はあり得ないとし、佳奈も知ったからといって意味がないと思っていたらしい。
その「転時」魔法は正確には５０何秒だそうで、任意の時間調整は出来ずキッチリ一定の時間しか戻せないんだとか。
さらに、その魔法が発動した一分間の記憶が消える事を確認し、今回の作戦に挑んだ良太だったのだが…。

どちらにせよ選択肢が相手にある以上、こっちには何の有利にもならないと考えていた良太。
だが、この魔法こそ全てを逆転させる最後の手段なのだ！！

「時間を戻せ」
「お前に選択肢はない！！」
「意識をなくす前に早く時間を戻せ！！」
相手を死に直面させる事で、選択肢を一つにしてしまった良太！
何と、選べないはずの選択肢をこっちで選ばせてしまったのだ！！

その瞬間、斬殺される良太。
予知は現実となり、死亡する良太だったのだが…！？

次の瞬間、再び沙織を発見したシーンに戻ってしまった！？
足を切られ完全に追いつめられていた寧子。
だが、そんな彼女の前で突然沙織がハングアップ！
その理由が分からないものの、起死回生のチャンスを得た寧子たち。
捕まえるなら魔法が使えない今しかない！！

結局、魔法が使えなければただの少女だという事なのか？
足を滑らせ、そのまま良太に捕まってしまったらしい。

「なにか…大切なことを忘れてしまった気がするんだけど…」
何と、せっかくつかんだクロネコ＝寧子という事実を忘れてしまった良太！
沙織自身には時間を戻す前の記憶はあるものの、だからといって２人の関係まで知っているはずがありません。
「結局時間を戻しても同じだった…私…殺されるわ」
ハングアップは当然任務失敗と見なされる。
すでにハングした事はビーコンを通じて発信されている為、いつイジェクトされてもおかしくないのだという。
そのビーコンに通信機能があるという事から、会話が筒抜けになっていると察した良太。
何と、今から自分が外すと紙に書いて来たのだ！！

ハーネストが遠隔操作出来るのであればとっくに寧子たちは死んでいる。
その事から問題があるのはビーコンのみと考えた良太。
一方、その沙織も今良太たちを殺せればまだ間に合うと感じたらしい。
通信機能があるのなら、殺した事も伝える事が出来るはずなのだ！！

かくして相手を油断させて縄を解いてもらう沙織だったのだが…。
その瞬間、ビーコンが外れ、ハーネストがイジェクトされてしまった！？

どうやら沙織が動き出す前に処分する決定が出てしまったらしい。
あるいは通信を聞いて、彼女が裏切ったと察しての即断だったのかも知れません。

２人の見ている前でドロドロに溶けてしまった沙織。
しかし、感傷にひたっている暇はない。
沙織の敗北が知られたという事は、別の敵がやって来る可能性もある！
急いで薬を探し、この場を離脱する必要に迫られた良太たちだったのだが…。

「ちょっと…なにあれ？」
気味の悪い生き物がいる事に気がつく寧子。
しかもそれはハーネストの中に戻ろうとしている！？
「ひょっとしてこいつ…魔法使いに寄生しているのか？」
その生物と目が合い、戦慄を覚えた良太！
「うわぁああぁぁあぁあぁああ！！」
恐怖から生物を踏み殺す良太！！

「私たちは…一体なんなの…？」
「一体…何をされたの…？」
目の前で見たものの恐怖に涙を浮かべて体を震わせる寧子だったのだが…！？

「おれは…思い違いをしていた…」
「ハーネストは…Ｈａｒｎｅｓｓｅｄ…『馬具に繋がれた』なんて意味じゃない…」
「Ｈｅｒ ｎｅｓｔ…『彼女の巣』だ…」
想像を絶する秘密があったハーネスト。
どうやら「バオー来訪者」の如く、魔法使い全員に同じ様な生物が寄生させられている様なのだが…。

だとすると鎮死剤というのは、そんな生物の暴走を制御する薬なのか？
もしかすると生物の栄養剤で、それが切れると本体を食べ始めるのかも知れません。
しかし…こうなってくると彼女たちを救うにはイジェクトせずにこの生物を取り出すしかないのかな？
その一方で、イジェクトした瞬間、全身が溶けてしまうのも気になるところなのだが…。

それと気になるのはやはりこの生物の存在です。
思えば宇宙人との接触が最初の話でした。
あるいは、この生物こそが宇宙人の正体なのか？
クロネコが連れて行こうとした先に、このグロテスクな生き物が待っていて、そのグロテスクさゆえに隠れていたとすれば…？

「怖そうな大人がいっぱいいた」と言っていた子供の頃のクロネコ。
もしかするとそれが研究所の男たちなのかも知れません。

とはいえ、最大の難関を突破した良太たち。
しかし一方で寧子もすでにハングアップしている為、もう戦う事は出来ません。
そんな２人が果たして無事薬をゲットし、脱出する事が出来るのでしょうか…！？

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「極黒のブリュンヒルデ」～寧子はやっぱりクロネコ？ほくろの謎と訪れた悲劇的結末！！

岡本倫の週刊ヤングジャンプ連載「極黒のブリュンヒルデ」第８回です。

ＰＣを自在に操り、あらゆるセキュリティーを突破出来るというカズミちゃんの協力を得て、工場から鎮死剤を奪う計画を立てる寧子たち。
だが、佳奈の予知によるとＡＡランクの魔法使い・沙織が待ち構えており、寧子は殺されてしまうのだという。
それでも行かない訳にはいかない良太は彼女たちの首の付け根にあるハーネストのハングアップボタンを押して魔法を一日使えなくする作戦を立案する。
その作戦実行前、書かれた事を必ず実行して欲しいと、寧子から渡された手紙を読む良太だったのだが…！？

「あいつ…おとりになってひとりで死ぬ気だ…」
『サオリちゃんはすごくつよいです　ぜったいにちかづかないでください　ぜったいにころされます』
『うしろからこっそりボタンをおすなんてぜったいにむりです』
自分達の目的は薬を手に入れる事であり、沙織ちゃんを倒す事ではないと言う寧子。
また相手も寧子たちを殺すのが目的であって良太を殺す事ではない事から、自分が彼女をひきつけているうちに薬を見つけて逃げろと言うのです！
『わたしのいのちでかなちゃんとカズミちゃんがたすけられるのならわたしのいのちは２ばいになります』
『わたしはそのほうがうれしいです　だからおねがいします』
良太が死なないならこの作戦は上手くいくと言っていた寧子。
彼女は最初から自分が生き残る事を考えてはいなかったのだ！！

そんな寧子は早くも沙織ちゃんと激突する事に。
「久しぶりだね寧子」
「随一の力を持ちながら…人を殺せない出来損ないの魔法使い」
「切り刻んであげるわ」
どうやらダブルＡランクの彼女から見ても寧子の力はかなりのものらしい。
だとすれば、彼女が劣っているのは人を殺せないところだけなのか？
大雑把にものを破壊する事しか出来ない寧子。
そんなＢランクの魔法使いが上位ランクに挑む事自体無謀だったのでしょうか…？

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「見殺しに出来るかよ！！」
「敵の裏に回って首のスイッチを押せばいいだけだ！！」
「それで全て解決する！」
寧子の手紙の通りにすれば佳奈とカズミの２人は確実に救える。
だが、そうと分かっても寧子を見殺しにする事は出来なかったらしい。
再び動き出す良太だったのだが…。
何と、その為なのか、予知が変わって村上良太も死ぬ事になってしまったのだ！！

すでにボロボロで死に向かって一直線の佳奈。
そんな佳奈と無線で通じているカズミは果たして今どんな状況なのか…？
佳奈たちよりも過酷な状況だったカズミ。
まだ死んではいない様ですが、相当厳しい事になっているはずです。

「殺さないと…殺されるのは私なのよ」
一方、戦っている寧子は相手の沙織にビーコンが仕掛けられている事に気づいた様子。
ならば彼女は仲間だろうとためらいなく殺しに来る！
距離をつめられたら一瞬で終わってしまう寧子。
そんな相手にモノを破壊して彼女の頭上に落とす手を使うのだが、結局それも寸前で切り刻まれてしまうらしい。

斬撃が足元をかすり、立てなくなる寧子。
それでも必死に破壊攻撃で近寄らせない様にする寧子だったのだが…いきなりハーネストがハングアップしてしまった！？
魔法を使い過ぎると勝手にハングアップして魔法が一日使えなくなる彼女たち。
そもそも良太の狙いはそれだった訳なのだが、結局佳奈の心配が的中する事になってしまったらしい。

ならば、同じ様に沙織に沢山魔法を使わせてハングアップさせる事も可能なのか？
「ついてないねぇ寧子！！血が足りないんじゃないの！？」
この言い方からすると、ハングアップは体力も関係あるのかな？
だとすると、研究所にいて体力十分の彼女が勝手にハングアップするのは期待出来ないか…？

そんな両者を発見する良太。
だが、何と寧子になかったはずのほくろがある！？
その瞬間、自分の勘違いに気がつく良太。
体が成長した事でほくろの位置が子供の頃からズレていたのだ！！

「良かった…クロネコ…生きていたんだ…」
絶望的状況で喜びの涙を流す良太。
その上で、落ちていた工具を手に取り、寧子を助けようと考える良太だったのだが…。

「そうか…失ってしまう大切なものっていうのは…記憶だ…」
魔法を使うと大切なものを失うという寧子。
やはりそれは記憶だった様で、これで全てに合点がいく事に。
「別におれのことを覚えていなくてもいい　思い出さなくてもいい」
「これからまた…一緒の思い出を作ればいいだけの話だ！！」
「それ以上クロネコに近寄るな！！」
一気に沙織に迫る良太。
そんな良太の姿に気づき、手を合わせて逃げる様に願う寧子だったのだが…！？

何と、その寧子が斬られてしまった！？
あっという間にバラバラになる寧子。
その瞬間、声にならない叫び声を発する良太だったのだが…！？

いきなり殺されてしまった寧子。
しかし、それでは第１話につながりません。
だとすればここから助かるのか？
それとも綾波レイのごとく予備の寧子がいるのか…？

ひとつ思うのは、この沙織が助けるんじゃないかと。
予知では良太も殺される事になっていますが、もしかすると良太がクロネコだと気が付いた事で予知がまた変わったかも知れません。
寧子の事もよく知っている沙織だけに、あるいは彼女から良太の事を聞かされた事があって、その良太がこの男だと知り殺すのをためらうのでは？
その一方で、沙織のもうひとつの能力がいまだに明かされていませんけど、実は斬る能力とセットでくっつける能力なんじゃないでしょうか？
それを先に明かすと読者に「じゃあ予知通りでも最後は治してもらうんじゃない？」と先読みされる事から、作者も明らかにしなかったと思うのですが…どうですかね？

ただ、もしそれで寧子を助けたとなれば、死ぬのは沙織という事になります。
となると、そういう決断をさせる「何か」が必要になるはずなのだが…。
あるいは良太が手にした工具で沙織のビーコンを壊してしまい、もう生き残れないと感じた彼女が最後の力を振り絞って２人を助けるのでしょうか…？

何とも衝撃的な結果となった今週号。
実は来週は休載なんだとか。
という事で、結果が分かる３／２９発売号に注目だ！

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「極黒のブリュンヒルデ」～敵はハイブリッドのダブルＡ！死の予言と寧子のメッセージ！！

岡本倫の週刊ヤングジャンプ連載「極黒のブリュンヒルデ」第７回です。

不用意な火事で鎮死剤を全て失ってしまった寧子たち。
だが、絶対記憶能力者である良太によるとその薬はドレスデン製薬の高山工場で作られたものなのだという。
ＰＣを自在に操り、あらゆるセキュリティーを突破出来るというカズミちゃんに連絡を取り、工場のセキュリティを外してもらう事にした寧子たちだったのだが…。
その工場を検索された形跡から、研究所は魔法使いをぶつける準備をしていたのだ！！

『あれは…沙織ちゃんだ…』
『工場で待ち伏せしてる…寧子が殺されてしまう！！』
発動する佳奈の佳奈の予知能力。
それによると研究所の魔法使い「沙織」に寧子が殺されるのだという。
『それほんまか？ＡＡランクの魔法使いやないか…』
無線で聞いていたカズミちゃんも知っている「沙織」。
実は魔法使いにはランクがあり、一番上はトリプルＡから一番下はＢまであるのだが、寧子たち出来損ないのＢランクは処分されるところだったと言うのです！
処分場へ移動する際に逃げたそうなのだが、つまりは逃げた者は全員Ｂランク。
研究所に残った魔法使いは当然Ａランクであり、予知に出た「沙織」はダブルＡで、Ａランクの魔法を２つ使えるハイブリッドの彼女にはとてもかなわないらしい。

『まぁ…うちらの仲間にもＢランクじゃない奴がおるけどな』
『カズミ！！余計なこと言ったら殺すよ』
そんな中、気になるセリフを吐くカズミ。
それは…体が全く動かない佳奈の事をＢランク以下だと言っているのか？
もしかしたら脱走の手引きをしたＡランク以上の者がいるんじゃないのかな？
あるいは研究所にその人物は残っている為、うかつに情報を流すと彼女が危うくなる為、その事を口にする事自体佳奈は危険だと怒ったのかも知れません。

その佳奈の予知は放っておくと１００％当たるのだが、行動すれば変える事が出来、変われば変更後の未来が見えるのだという。
相手が工場で待ち伏せしているという事はこっちが侵入しようとしている事はすでにバレており、下手すると肝心の鎮死剤が回収されている可能性を心配する良太だったが、ダブルＡの沙織を派遣する以上逃がすつもりはない事からその可能性はたぶんないらしい。
かくしてかなり厳しくなった工場侵入計画だったのだが…。

沙織ちゃんに殺されると心配する佳奈だが、結局研究所の魔法使いは仲間という訳ではないのかな？
研究所の支配下にいて自分の自由には動けないらしい沙織ちゃん。
同じ仲間を殺すくらいなら死んだほうがマシとか考える者がいてもおかしくないと思うのだが…。

それともランク上位の魔法使いからすれば、下位の者など取るに足らない存在だったりするのでしょうか…？

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ハイブリッドで２つの魔法が使える沙織ちゃん。
その１つは攻撃魔法の斬撃であり、６メートル以内のものならなんでも切り刻む事が出来るのだという。
しかも寧子と違って人間でも切り刻めるそうなのだが…。
何やらエルフェンリートのベクターを思わせるこの残虐性。
あるいは彼女だけに見えるベクターの様な触手があるのかも知れません。
『そしてもう一つは…』
そう言って良太に説明したらしい佳奈。
結局、それが何なのか今回は描かれませんでしたが、それはつまり本番で衝撃的に使ってくるという作者の演出のはずです。
一つは攻撃魔法だった。
ならばもう一つは防御魔法か？
寧子の物体を破壊する魔法でピンチになった時にバリアーの様なものが発動する…とか？
それとも佳奈の予知の様な特殊な魔法なのかな？
瞬間移動とか、飛行能力とか持っていたりすると持っていたりすると厄介ですけど、この場合一番マズイのはセンサーの様に敵を感知する能力とか、体を透明化する能力とかかな？
透明化してこっそり６メートル以内に接近してしまえばそれでジ・エンドですからね。

一方、その沙織には首のところにあるハーネストにビーコンが取り付けてある様子。
工場から１００メートル離れたらイジェクトされて死ぬそうで、どうやら魔法使いを逃がさない様に色々仕掛けているらしい。
このあたりはＧＡＮＴＺを思わせるのですが、結局問題なのはハーネストであって、これは後々天才・良太がクリアする事になるんじゃないのかな？
もし良太が彼女たちのハーネストをどうにか出来るとなればその話が伝わって魔法使いたちは何とかして良太と接触しようとしてくるかも知れません。
最も、その一方で研究所側も最重要指名手配として良太を狙う事になるとは思うのですが…。

一方で、研究所側も工場側に協力を求めるつもりはないのだという。
事を大げさにして彼女たちの逃亡が露見したら元も子もないそうで、どうやら関係者であっても逃亡事件は秘密になっている様です。

結局、問題なのは沙織１人だと確認する良太。
人の口には戸は立てられない事から、魔法使いと人間の混成部隊はそもそもあり得ないらしい。
そんな中、首のところにあるハーネストについて聞かされる良太。
そこにはボタンが三つあり、右下のスイッチはハングアップボタンでこれを押すと魔法が丸一日使えなくなる。
また反対側の左下のスイッチはイジェクトボタンでこれを押すと死んでしまうそうで、どうやら彼女たちは簡単に死ぬ装置を仕込まれている様です。
「私たちは実験台なのよ　そういうことも含めて」
そんな話に顔がこわばる良太。
ただ、強く押し込まなければ作動しない上、このハーネストには魔法の物理作用が一切効かないそうで、もし作動させるのであれば直接押す以外方法がないらしい。
そして問題は最後のスイッチなのだが…。
「わからない」
「ただ死ぬよりも恐ろしいことになるとだけ聞かされている」
「だから誰も怖くて押せないし押されたところも見たことがない」
何やらとんでもないスイッチの様なのだが…。
もしかして能力のリミッターみたいなものじゃないのかな？
どうにも気になるのが連載一回目の世界が滅んだ様なシーンです。
もしかして追い詰められた寧子がこの最後のスイッチを押して能力が全開放され、あたり一面全てを崩壊させてしまったのでは…！？
「死ぬことより恐ろしい」と言われれば絶対に誰も押さないし、もしかすると研究所側もそうやって管理しているのかも知れませんね。

かくして作戦を立てる良太。
深夜１２時にカズミがセキュリティを解除。
それと同時に寧子は正面からドアを破壊して突入して敵の注意を引き付け、良太はカズミが解除した通用口から敵に気づかれない様に侵入する。
そして寧子が敵の気をひきつけているうちに良太が密かに近づいてハーネストのスイッチを押して魔法を使えなくするそうなのだが…。
これって相当厳しいのでは？
６メートル以内のものはダイヤモンドであろうとバラバラにするという沙織。
相手が寧子だと気づけば周囲の何かを破壊して攻撃してくると沙織も予想する訳で、必然的に周囲を注意深く見るはずです。
一瞬でも気づかれたら即死になる良太。
これはホント上手くやらないと成功しないでしょうね。

また一方で、間違えて違うボタンを押す可能性もあるか？
良太がそんな間違いをするとは思えませんが、暴れたりすれば押す指がズレる事はあるかも知れません。
もしかしたらその時初めて最後のボタンの秘密が明かされるのかも知れませんね。

結局、計画を練っても予知は変動せず、今のままなら寧子は死ぬのだという。
その一方で良太は死なないそうで、それなら作戦は上手く行くという寧子だったのだが…。
それは逆に失敗して良太が逃げ出す、もしくは敵に捕まって残った魔法使いの居場所を聞き出すべく尋問を受けるなんて展開も含まれるのでは？
また一方で、今後の行動で予知も変わるはずで、それを見越して良太も何か予定外の行動を取るかも知れませんね。

そんな中、寧子にあまり魔法を使わせない様に良太に頼む佳奈。
強力な魔法を使い過ぎるとハーネストが勝手にハングアップして魔法が使えなくなる事があるのだという。
『それに…寧子は力を使うと…大切なものを失ってしまうから』
何やら気になる佳奈のセリフ。
もしかして失うのは「記憶」か！？
クロネコに似ているのに違うと言った寧子。
実は魔法を使う度に少しずつ記憶を失っていくという、そういう過酷な状況にあるのではないでしょうか？
思わず「テッカマンブレード」の終盤の悲惨な主人公を思い出すのですが…だとすれば第一話のシーンは記憶が全く無くなって暴れまわった寧子を良太が取り押さえているシーンなのか！？
今の状況からは全くつながらないだけに、どうにも気になりますね。

一方、良太に協力する事になったカズミだったが、実はこっちも瀕死の状況だったらしい。
薬を分けて欲しいと言われアッサリ断った彼女だが、こっちの方がより深刻だった様です。
作戦開始の１２時までの６時間を何とか生きようとする彼女。
これは…たとえ薬が手に入っても間に合わないか！？
気になるのはそんなカズミの居場所を寧子たちが知っているのかどうかという事。
郵送するとそこから居場所がバレる可能性もある事を考えると、あるいはそこにも誰か魔法使いが関わっているかも知れません。
だとすればさらにワンクッション入る訳で、ますます間に合わないかも知れません。

口は悪かったものの、実はかなりいい子だったカズミちゃん。
こんな形で退場させるには何とも惜しいのだが…。

一方、電車で移動しながら何かを書く寧子。
実は手紙で、自分が工場に入ったら読む様にと良太に渡し、必ず書かれた事を守る様に言う寧子だったのだが…！？

１２時になり、正面の破壊音を確認する良太。
通用口も開いており、予定通り中に入り、早速手紙を読む良太だったのだが…。
「あのバカ…」
その内容に顔がこわばる良太。
あるいは、自分が死ぬ前提で佳奈の事を頼むとか、そんな内容が書かれているのか？
予知が変動していない事を考えると寧子の死は免れないし、遺書の様なものを書くのも仕方ないかも知れないのだが…。

しかし、だとしてもそれを受け入れる訳にはいかない良太。
果たしてこれからどうれば予知を変えられるのか？
そもそも沙織のハーネストのスイッチを押す事など、本当に出来るのでしょうか…！？

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「極黒のブリュンヒルデ」～ターゲットは製薬メーカー？パソコンの魔女と佳奈の見た衝撃の未来！！

岡本倫の週刊ヤングジャンプ連載「極黒のブリュンヒルデ」第６回です。
今週はセンターカラーで登場しました。

ここまで好調な岡本倫の新連載「極黒のブリュンヒルデ」。
前作とはかなり雰囲気も違いますが、やはり下のアンケートでもそうですけど読者としては「エルフェンリート」みたいな作品を期待しているんでしょうね。
その「エルフェン」を先日久しぶりに読んでみたら今とは絵柄も随分違くて「アレ？こんな感じだったっけ？」と思ってしまいました。
ただ、絵に未完成な部分を感じる一方で残虐性はハンパない訳で、絵の可愛らしさに引かれて読み始めるとショックを受ける人はやはり多いでしょうね。
まあ、多分そこから新しい方向を目指すつもりで「ノノノノ」を始めたんだとは思うのですが…。

恐らくは今後も「エルフェンリート」と比較される事になると思われるこの作品。
あるいは「エルフェン」の様にアニメ化まで突っ走る事が出来るのか？
関係ないけど「ノノノノ」で皇帝が動くところは見たかった気がするなあ（笑）。

さて、魔法使いだと言う黒羽寧子と関わる事になった村上良太。
だが、彼女たちが生きていくには鎮死剤という薬を一日一錠飲む必要があるのだという。
そんな中、突如として火事が発生し、貴重な薬を全て失う事態に！
しかも佳奈が飲んだのは昨日で、あと１０時間しか生きられないという絶望的状況にただ号泣する寧子だったのだが…！？

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１０時間あれば何とかなるという村上良太。
その手立てとは薬を作った製薬メーカーを頼る事だった！？
研究所の場所が仮に分かって取りに行ったとしても確実に捕まる。
ならば、作ったメーカーに行けばいいのだという。
「あれはドレスデン製薬の高山工場で作られたものだ」
実は薬の識別番号を見ていたらしい。
そこには「ＤＲ６２３Ｇ」とあり、ＤＲとはドレスデン製薬の事。
数字は薬の種類でＧは高山工場を表すのだという。
実は昔母親が病気になった時に読んだ薬の本を覚えていたそうなのだが…。
何と、良太は一度見たものはスキャナーみたいに取り込むという特殊能力があると言うのです！

マンガに時々出て来る絶対記憶能力者だった良太。
最近の作品で思い出すのはイブニングでやっていた「王狩」という将棋マンガ。
あれは過去の棋譜全てを覚えているという少女が将棋の世界で勝ち上がっていくというなかなか画期的で痛快な作品でした。

その能力ゆえに忘れたいことまで忘れられずに辛い思いをするという良太。
ずっとクロネコの事を引きずっているのはそういう理由もあった様です。

「処方箋でもらえる程度の薬ならラッキーなんだけど…」
って、それならこんな苦労しないだろ…。
思わず「鎮死剤ください」って院外薬局の窓口に聞いているシーンを思い浮かべてしまった（笑）。

佳奈を背負って運ぶ良太。
寧子の力で浮かせないのかというと実はそういうのは出来ないのだという。
寧子の魔法は物を壊す事だけで、しかもより大きな物を壊す訓練しか受けてない為調整も出来ないらしい。
人間でも直接触れれば力を伝えられるがやはり細かい調整は無理だそうで、結局良太との腕相撲の時は壊れる前提でやったんだとか。
しかし、もし壊していたらここまで２人に付き合う事にならなかったかも知れませんね。

一方、天文台のＰＣで薬を調べるもやはり何も出てこないらしい。
やはり工場に忍び込むしかないと考える良太だったのだが…。
『カズミちゃんに連絡しよう』
何と、ここで新たな魔法使いの名前が！！

実はカズミちゃんはパソコンの操作が出来て、寧子が高校に行けるようにしてくれたのも彼女なのだという。
問題はそれがタダではない事で、報酬として鎮死剤を要求して来るというのです！
「それじゃおれを助けるためにお前たちは自分の命を切り売りしたのか？」
まさかの事実に衝撃を受ける良太。
「私たちの数日でだれかの一生を救えるのなら私たちの命は何倍にもなる」
そう言い切る寧子に良太も何も言えなくなってしまったらしい。

カズミちゃんに連絡する寧子。
鎮死剤の先払いを要求する彼女だったが、工場に忍び込んで薬を取ってくるという話に乗って来たらしい。
「その代わり報酬は奪った薬の半分や」
かなり足元を見ているカズミちゃん。
しかし、この能力で生きているのだとすればそれも当然か？
無線で姿を見せていませんが、もしかすると佳奈の様に特殊な体をしているのかも知れません。

良太がしゃべった事で普通の人間が関わっている事に気がつくカズミちゃん。
それでも良太が殺されると分かっていて付き合っている事を知り、特にそれ以上追求するつもりはないらしい。
一方、そんな彼女がどんなセキュリティでも乗っ取れるという話に驚く良太。
「まさかお前　素因数分解が出来るのか？」
カズミちゃんの魔法の正体を見抜く良太。
ネットのセキュリティはどんなに高性能なコンピューターでも素因数分解をするには膨大な時間がかかるという前提があて成り立つセキュリティなのだという。
逆に素因数分解さえ出来ればセキュリティを一切無効化する事が出来る訳で、このカズミちゃんはその素数計算が出来る魔法使いらしい。
「こいつら魔法使いが数人いただけで…人間相手が前提のセキュリティが一切無効化されるんだ…」
「この存在が公になったら甚大な社会不安を巻き起こす…外に出したくないわけだ…」
「まさに…魔女だな…」
彼女たちに改めて脅威を感じる良太だったのだが…！？

そんな中、突然佳奈に異変が！？
寧子が真っ二つになる映像を見る佳奈。
予知が発動したようで、どうやらいつもこんな感じに見ているらしい。
『寧子…！！工場に行っちゃダメだ！！』
寧子の死を予知する佳奈。
しかし…行かなくてもどっちみち死ぬとあってはやはり行かない訳にもいかない…か！？

一方、研究所ではドレスデン製薬の高山工場を検索した形跡を発見したらしい。
どうやら罠を張っていた様なのだが、ＩＰを偽装した上に海外の匿名のプロクシを何段も経由したそうで、すぐに割り出すのは無理らしい。
恐らくはカズミちゃんではなく良太が最初に検索した事を言っていると思うのだが…。
良太はやっぱりタダモノじゃないわ（笑）。

「出番だ６００１番」
「脱走者を確実に処分してこい」
「さもなくば死ぬのはお前自身だ」
そんな研究所の次なる手は同じ魔法使いをぶつける事だった！？
６００１番と呼ばれる謎の少女。
あるいは彼女が寧子を真っ二つにしてしまうのでしょうか…？

いよいよ本格バトルに突入しそうなこの展開。
果たして寧子は本当に殺されるのか？
そして…そんな予知を覆す為に良太はどんな手を使うつもりなのでしょうか…！？

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「極黒のブリュンヒルデ」～薬は命！血まみれ少女と死のカウントダウン！！

岡本倫の週刊ヤングジャンプ連載「極黒のブリュンヒルデ」第５回です。

魔法使いだと言う黒羽寧子と関わる事になった村上良太。
学校行事の鎌倉の夏合宿に誘う良太だったが、「行けない」と否定されてしまう。
その後、一転して「行く」と言い出し学校にも来る様になったのだが、何故か姿を見せる度に全身が傷だらけになっている？
そんな彼女の異変を察し、急遽彼女の隠れ家を訪れる良太だったのだが…！？

部屋に上がり、全身血まみれになっている寧子を見つける良太。
実は良太に海に誘われた事で無理をしたのだという。
「足りないものはなんだ？薬か？注射か？」
相変わらずカンがいい良太。
彼女たちは生きていくのに薬や注射みたいなものが必要である事を察したらしい。

「私たちはこの鎮死剤を…毎日１錠飲まないと生きていけないの」
飲まずにいると３０時間で皮膚が裂けて全身から血が噴出すのだという。
さらに３５時間で内臓も融けて死んでしまい、４０時間後には人の形をしていないと言うのです！

その上、薬はもう全部で１０個しかないのだという。
２人でわすがに５日分の命。
「だからごめん…７日後の遠足には…行けそうにない…」
どうやら薬をギリギリまでガマンをして遠足に行くつもりだったらしい。

残り少ない寿命の何日かをただ苦しませるためにだけに使わせた事に涙を流す良太。
そんな彼が目指すのは何とかして薬を調達する事なのか？
まだ彼女たちの事情に触れたばかりの良太。
そんな彼もまた彼女たちの言う研究所に狙われる事になるのでしょうか…？

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そんな彼女たちの命の元である鎮死剤だが、自分たちがいた研究所にしかなく、しかも移動中に逃げた為その場所も分からないのだという。
逃げられたのは幸運で、もう一度行けば必ず捕まるという佳奈。
捕まれば確実に殺される訳で、もはやどうにもならないらしい。
「あと５日間毎日ケーキ食べさせてよ…」
そんな哀しいお願い事をする佳奈だったのだが…！？

一方、薬を飲んだ寧子はすっかり回復したらしい。
鎮死剤を飲むとすぐに傷はふさがるそうで、ある意味「ドラゴンボール」の仙豆のような即効性がある様です。

そんな中、突然火事が発生！
寧子が火の始末を忘れたらしく、台所から燃え出してしまったのだ！！
その台所を寧子に吹き飛ばす様に指示する一方、佳奈の救出に向かう良太。
こんな時でも毒舌の佳奈だが、背負った際に機械を取り上げた様で、静かにしているとイメージも変わる事に（笑）。

一方、火は消えたものの呆然となる寧子。
何と、薬が全部灰になってしまった！？
佳奈が飲んだのは昨日で、あと１０時間しか生きられないのだという。
自分が佳奈を殺す事になったと号泣する寧子。
対する佳奈はどのみち飢え死にするところだったと、気にしていないと言うのだが…。

もはや絶望的な寧子と佳奈。
だが、それでも良太には何か策があるらしい。
かなり自信がありそうな良太。
一体どうするつもりなんだ！？

１０時間あれば大丈夫というのは、やはりそれまでに研究所を突き止め薬を手に入れるという事なのでしょうか？
しかし、行けば殺されると言っている訳ですし、簡単な話ではないはずです。
それとも何か別の手が？
まさか…灰になった薬を調べて鎮死剤を自作するなんて言い出したりするのか！？
いや、さすがにそれこそ１０時間がどうこう以前に無理っぽい話かな？（笑）

果たして天才・良太には何が見えているのか？
という事で、次回に期待だ！

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「極黒のブリュンヒルデ」～海へ行こう！涙のミキサー・ケーキと血まみれ寧子の異変！！

岡本倫の週刊ヤングジャンプ連載「極黒のブリュンヒルデ」第４回です。
尚、これまでの１～３話はこちらで試し読みが出来ますので、もしまだ読んでいない方がいましたら是非チェックしてみて下さい。

今回からカテゴリに「極黒のブリュンヒルデ」を追加しました。
これまでの記事はそちらから見られると思いますので、宜しくお願い致します。
尚、このブログはＦＣ２のファイル使用率がすでに限界近くになっています。
いずれ告知する予定ですが、そう遠くない日にサイトを移る事になる（ここを修正して使う予定）と思いますので、その時はリンクの変更等なども含め、宜しくお願いしたいと思います。

さて、魔法使いだと言う黒羽寧子の不思議なパワーに九死に一生を得た村上良太。
捕まったら殺されるという彼女を心配し、学校の資料を届けに来た良太だったが、そんな彼女が立ち入り禁止の廃村に隠れて生活しているのを目撃する。
さらに実験で全身不随になっているという予知能力者・佳奈と出会う良太。
その彼女が言うには仲間の魔法使い・かなでちゃんが捕まってしまったのだという。
一方、そのかなでちゃんは一緒にいた真希ちゃん共々殺されてしまった様なのだが…！？

クロネコの夢を見る良太。
実は死んだ彼女は海を見た事がなく、遠足で海に行くのを楽しみにしていたらしい。
「鎌倉は…海があるよな…」
実は来週の週末に学校の夏合宿で鎌倉に行くのだという。
そんな旅のしおりと一緒に寧子のところに食料を持って来た良太。
だが、普段からまともな食事をしていないからなのか？
入って来た途端、食べ物に対する強烈な反応が！！（笑）

買って来たのは焼きそばパンと箱に入ったショートケーキ。
そんなに匂いがするとも思えないのだが…あるいは彼女たちが魔法使いである為、五感が敏感になっているのか？
一方、全く動けない佳奈だが、噛む事は出来ないものの飲み込む事は出来るのだという。
その彼女もケーキは１０年ぶりだそうで、相当喜んだ様なのだが…。

その彼女の言う１０年前とは、まだ普通に体を動かせる状態だったのか？
そもそも１０年前といえばクロネコが死んだ年です。
つながっていない様で、何かつながっている様なクロネコと寧子。
あるいは彼女たち魔法使いが研究所で作られたのとクロネコの死は何か関わりがあるのでしょうか…？

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「ケーキ一緒に食べようね…」
「先にケーキ食うのかよ…」
そんな良太のツッコミが入る中、ケーキがミキサーの餌食に！！（笑）

噛む事が出来ないから仕方ないとはいえ、さすがの佳奈も涙が浮かんだ様子。
恐らくは何を食べるにもこうしていたんでしょうけど、ケーキまでこういう形で食べる事になるとは思ってなかったのかも知れません。
その一方で、ケーキを二個ともミキサーに入れたという事は、そんな彼女に寧子は付き合っているのかな？
恐らくは彼女だけに哀しい思いはさせたくないという寧子なりの思いやりなんでしょうね。

一方、ミキサーが動く様に電気は来ているのだが、さすがにガスは来ていないらしい。
その為、薪でお湯を沸かしたり料理したりしているそうで、色々と大変な生活をしている様です。

結局、自分の分のケーキまで寧子にあげてしまった良太。
「このまま放っておいたら…こいつらは死んでしまう」
女の子が苦手だったはずの良太だが、二度とクロネコを失いたくないという気持ちがあるからなのか、ずっとここにいたいという気持ちになっているらしい。

そんな中、鎌倉の夏合宿のしおりを渡す良太。
クロネコが見られなかった海を寧子に見せたいそうで、それこそが彼女への償いになる気がすると言う良太だったのだが…！？

「行けない」あっさりと否定する寧子。
だが、本心では行ってみたかった！？
「私の命を使えば行ける」
「私　寧子には感謝してるからどっちにしろ寧子がいなかったら私とっくに死んでたし」
何やら物騒な事を言う佳奈。
そんな彼女の提案をアッサリ否定する寧子だったのだが…。
「海って何？」
って、どんだけ物を知らないんだこの娘は（笑）。

そんな寧子だが、翌日ちゃんと学校に来る事に。
「私…やぱり遠足へ行く」
だから学校にも慣れてみるのだという。
遠足だけ参加するのは変だと言う寧子だったのだが…。
何故か彼女が鼻血を出している…！？？

翌日休んでしまい、まさかの一日坊主かと思った良太。
だが、その翌日彼女は包帯まみれで現れたのだ！！
さすがに驚く良太。
「風邪」だと言う彼女だが、無論そんなハズがありません。
さらに翌日また学校を休み、また明日現れる時はさらに怪我がひどくなるのかと予想する良太だったのだが…。

その瞬間、何か重大な事に気がついた！？

「あいつは『行けない』と言った」
「『行かない』ではなくて…」
「何で今まで気づかなかった！？」
「なんでおれはあんなことを言ってしまったんだ！？」
「数が…足りないんだ！！！」
謎がすべて解けた良太。
慌てて彼女たちの家に駆けつける良太だったのだが…！？

何と、寧子が血だらけに！？
慌てて抱きかかえる良太だったのだが…。

結局、良太が気づいたのは何だったのか？
以前「もうすぐ死ぬ」と言っていたのはこの事だったのか？
ひとつ思い出されるのは彼女が「魔法使い」なのは「手術」と「薬」だと言っていた事。
ならば、「足りない」というのは「薬」の事で、「薬」が足りない事から週末の合宿に行く為に佳奈が自分の分を寧子に使わせようと言っていたのでは！？

だとすると元々週末まで生きられない運命だった事になります。
「行けない」のは週末ではすでに死んでいるから。
「あんなことを言った」と後悔しているのは元々無理なのに海に誘い、それが「償いになる」とまで言った事。
「手術」で魔法使いになった彼女たちには常に「薬」が必要で、脱走してきた彼女たちには最初から限られた量しか持っていなかったのかも知れません。

ならば、良太は何とかして「薬」を手に入れるしかないのか！？
捕まれば殺される運命の彼女たち。
果たしてそんな良太に一体何が出来ると言うのでしょうか…！？

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「極黒のブリュンヒルデ」～歌う魔法使い・寧子！動かぬ予知能力者と魔女狩りの危機！！

岡本倫の週刊ヤングジャンプ連載「極黒のブリュンヒルデ」第３回です。

死んだ幼なじみそっくりの少女・黒羽寧子の予言通り、死にそうな事態に追い込まれた村上良太。
だが、魔法使いだと言う彼女の不思議なパワーに九死に一生を得る事に。
そんな翌日にも女子生徒がプールで事故死しそうな事態が発生するが、再び彼女によって救われた事を知る良太。
九九も知らず、漢字も読めないもののただ者ではないパワーを持つ少女・黒羽寧子。
捕まったら殺されるという彼女の正体とは…！？

先生に頼まれて学校の資料を届けに行く事になった良太。
途中、自衛隊の装甲車に出会い不安になる良太だったが、学校に届けてあった住所に行ってみるとただの展望台だったらしい。
「まぁ追われているのに本当に住んでる場所を書くわけないけど…」
そんな中、立ち入り禁止の柵が目に留まる良太。
もし隠れるとすればこういうところだと考え、勝手に中に入る事に。
そこは廃村であり、ダムで沈むはずがダムの計画自体が中止になった為に取り残された村だったのだが…。
何と、そんな場所に黒羽寧子は隠れ住んでいたのだ！！

どうやら前回の黒髪の拘束少女は彼女ではなかったらしい。
妖気に鼻歌を歌いながら洗濯物を干す彼女。
以下、その鼻歌。
『ららら　私は魔法使いだぞ～』
『どんなものでもすぐ破壊～』
『たなびく黒髪かき上げて～緊急事態に急行だ～』
『困った人を助けるぞ～（コマッタ！）』
『死んじゃう人を助けるぞ～（ギャー！）』
『さっそう登場ネコさんだ～みんなの人気者～』
何て調子のいい歌だ（笑）。

「お前…案外ご機嫌で鼻歌とか歌うんだな…」
何やら引き気味の良太に対し、顔を真っ赤にする寧子。
まあ、自分で「人気者～」とか、普通は言わないわな（笑）。

そんな彼から書類を渡されても、もう学校には行かないからいらないと言う彼女。
もう放っておいて欲しいという彼女だったのだが、良太としても捕まったら殺されると言っている人を見過ごせないのだという。
「１０年ぶりに研究所から脱出して漢字も九九も世間もわからないお前が」
「この先無事に生き延びられるとはとても思えない」
「そんなの関係ない！！九九なんて知ってたって日常生活じゃ何の役にも立たないんだから！！」
またスゴイ事を言い出す寧子。
まさか小学校低学年の算数でこのセリフが出るとは（笑）。

そんな中、不気味な声を聞く良太。
「たすけて」と言っている様でもあり、確かめようとする良太だったのだが…あまりにしつこいせいか、どうやら寧子を怒らせたらしい。
「帰って」
いきなり地面を吹き飛ばし、無理矢理帰らせようとする寧子だったのだが…！？

それほど拒絶されても結局戻ってしまった村上良太。
ストーカーになる素質はバッチリだ！（笑）

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声が聞こえた神社に忍び込む良太。
そこには確かに誰かがいて、寧子はその人物と話しているらしい。
「もし…村上くんと仲良くしたら…私が捕まった時に彼も殺されてしまう」
魔法使いの存在を知っている者は全員捕まって殺されるのだという。
そんな話に大げさな被害妄想だと感じたらしい良太。
「どっちにしろ私たち…もうすぐ死んじゃうもの…だったら…友達なんて作らない方がいい」
何やら不吉な事を言う寧子。
それは…やはり首のところにあるものが関わっているのか？
明らかに人為的な「何か」が施されている彼女。
あるいは大きな力を得る一方で、寿命を大きく縮めているのでしょうか…？

そんな彼女の話がよく理解出来ない良太。
薬の時間との事で、席を外した隙に誰と話していたのか確かめる良太だったのだが…！？

何と、そこにいたのは人形だった！？
まるで死体の様に動かない少女。
よく出来た人形なのかと思った良太だったのだが…。
「生きてるわよ」
そんな良太の背後に寧子が！

アッサリと見つかってしまい、謝る良太。
しかし、ここまで見られたら仕方ないと感じたのか、寧子もすぐに追い返そうとはしないらしい。
実は彼女は魔法使いになるための実験で全身不随になってしまったのだという。
体を動かす事は全く出来ず、話すことはもちろん呼吸ですらギリギリなんだとか。
しかし、その一方で強力な力を手に入れたそうで、それが予知能力なのだという。
左手の指がほんの少し動く事からキーボードを使って機械の声を出しているそうで、良太が聞いたのもその機械音声だったらしい。
「調子が悪くて変な声が大音量で出ちゃったけど」
「彼女はもう二度と自分の声で話すことは出来ないから…」
そんな話にいたたまれなくなる良太だったのだが…！？

『うっさいわね！！！』
『あんたなにこっそりのぞいてんのよこの変態！！！』
何と、そんな彼女から罵声が！？
実はカワイイ顔して口が悪かった彼女。
「のぞき魔」とか「偽善者」とか言いたい放題です（笑）。
しかし…さすがに相手の姿を見てしまっては良太も怒る気にもなれないか？
あまりの見た目との差に唖然となってしまったらしい。

その一方で、能力者としての片鱗を見せる彼女。
『かなでちゃんが捕まった』
どうやら仲間の魔法使いが捕まった事を察したらしい。
『もう…私たちに出来ることは何もない』
そんなセリフに顔を覆う寧子だったのだが…？

一方、研究所では一人の少女が拘束されている様子。
あるいはこの娘が「かなでちゃん」なのか？
「真希ちゃんはどうしたの！？」
どうやら真希という女性が彼女と一緒に捕まったらしい。
何やら普通の人間らしいのだが…。
「お前の『魔法』を見られた」
「お前同様生かしておくはずがないことは知っているはずだ」
何と、すでに処分してしまった！？

逃げた残りの「魔女」の居場所を聞き出そうとするも、知らないと言う「かなでちゃん」。
「イジェクトしろ」
そんな彼女に最期の瞬間が！？

首元にある「何か」を取り出される彼女。
すさまじい悲鳴と共に、何やら消滅でもしたかの様な「かえでちゃん」だったのだが…。

結局、彼女たちの首についている「これ」は何なのか？
どうやら外されると死んでしまう様で、それも指で押すだけで簡単に開く様なのだが…！？

「必ず他の魔女も探し出せ」
どうやら魔女狩りでもするらしいこの男。
ならば、良太はこの男と戦う事にでもなるのか！？
いまさら引くとも思えない良太。
全国３位の頭脳を持つ村上良太としては、頭のいいところを見せたいところなのだが…。

果たして良太は寧子たちをそんな追っ手から守る事が出来るのでしょうか…！？

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「極黒のブリュンヒルデ」～転校生は魔法使い？漢字分解と鉄山靠と装甲車の彼女！！

岡本倫の週刊ヤングジャンプ連載「極黒のブリュンヒルデ」第２回です。

「地球はもう宇宙人に侵略されている」と言い張る事からみんなにウソツキと呼ばれていた少女・クロネコ。
宇宙人のいる場所に連れて行ってくれるという彼女についてダムの上を歩いた村上良太だったが、何と彼女と共に転落してしまう。
何とか一命は取りとめたもののクロネコは死亡してしまいショックを受ける良太。
それから時は流れ１０年後。
クラスにクロネコそっくりの少女・黒羽寧子が転校して来て衝撃を受ける高校生の良太。
未来を予言し、自分を魔法使いだという彼女の正体とは果たして…！？

「私は研究所から逃げ出してきた」
「だから私が魔法使いだってことは絶対に知られたくなかったの」
「殺されるから捕まったら」
いきなり物騒な事をいう寧子。
自分が魔法使いだという事は誰にも話さないでという彼女だが、結局良太もそんな物騒な話に何も聞けなくなってしまったらしい。
脇の下にあるはずのホクロがない事からクロネコではないと感じつつも、何か納得いかない良太。
それでも同じクラスにいる事から、これから少しずつハッキリさせればいいと考える良太だったのだが…？

授業で指され教科書を読む事になった黒羽寧子。
九九はできなくてもさすがに字は読めるだろうと思っていた良太だったのだが…。
何と、「今」という文字を「ヘラ」と読んだ！？
さらに「左右の会合」が「ナエナロのヘニムヘーロ」というおかしな呪文に（笑）。
見事なまでに漢字を分解した彼女。
さすがに慌てた良太は仮病を使い彼女を付き添いに指名して強引に連れ出すのだが…。
実は、ずっと魔法使いの実験台だったから逃げ出すまでの１０年間研究所の中にいて勉強なんて一度もさせてもらえなかったと言うのだ！！

「学校に行ってみたかったの」
「ずっと憧れていたから」
何やら色々と危険なワードが飛び交う寧子の話。
結局、彼女は一体何者なのか？
やはり子供の頃に死んだはずのクロネコなのでしょうか…！？

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「そうだ『てつざんこう』ってなに？」
唐突に意味不明の質問をして来る寧子。
格闘ゲームにそんな技があったと説明する良太だったのだが…。
それって「バーチャファイター」のアキラの事なのか？
よく分からないので調べたらストリートファイターにも「鉄山靠」はあるそうで、何でも八極拳の体当たり技なんだとか。
「それは足を挟んだら死んだりするものなの？」
何やら会話が成り立っている様でズレている様な寧子。
結局、訳が分からないままその場は別れた良太だったのだが…。

授業で水泳をやる事になり寧子の水着姿を見る事になった良太たち。
しかし、全然泳げないようで、どうやら岩を砕く程の魔法使い（超人？）にも出来ない事があったらしい。
結局、水泳は技術が必要だという事なのか？
一度も勉強した事がないと言ってましたし、それを考えると基礎能力で何とかなる「岩割り」と違って水泳みたいのは「学ぶ」必要があるのかも知れません。
最も、首下に何かありましたし、「絶対に泳げない体」にされている可能性もありますが…。

そんな水泳の授業中に事件が発生。
何と、潜水をしていた女子の佐伯さんが吸水溝に足を吸われてしまい、水中で息が出来なくなってしまったのだ！！

慌てて循環機のポンプを止めるも足が引っかかったまま抜け出せない佐伯さん。
急いで水を抜き始めるも、プールの大きさからいって排水が全然間に合わないのだ！！

まさかの授業中の溺死となるかと思われた佐伯さん。
だが、いきなりプールの一角が吹き飛んで水が抜けた！？？
顔が水面に現れ、教師の人工呼吸で九死に一生を得た彼女。
もし死亡する様な事になったら進学校のとんでもない不祥事になるところでした。

「老朽化だろう」
そんな謎のプール崩壊について、もっともらしい説明をする良太。
このプールは創立当時からの古いものであり、補修は何度も繰り返されたがもう持たなかったのだという。
まるで奇跡の様なタイミングだが、実はこの事故で生徒全員が一気に排水溝周りに集まってしまい、その結果プールに今まで受けたことのない重心の変化が加わって崩落につながったと、彼女を助けたのは神ではなく自分達だとまで言い出したのだ！！
そんな全国３位の男の説明にアッケに取られながらも納得するクラスメイトたち。
しかし、そう言う良太もこれが寧子の仕業である事は分かっていたらしい。

「お前…わかってたんだな　今日事故が起こること」
「でも排水溝と鉄山靠は…いくらなんでも連想するには遠すぎる！！」
まあ、確かに「こう」しか合ってないし（笑）。
そんな彼女がプールを破壊したのはもしかして鉄山靠だったのだろうか？
死にそうな佐伯さんに皆の視線が集中していたとはいえ、誰か１人くらいその決定的瞬間を見た人がいてもおかしくないのだが…。

「わかってた　この学校の生徒が…昨日と今日で二人死ぬこと」
村上良太と佐伯さんの事件を分かっていたらしい彼女。
だからパソコンが得意な友達にこの学校へ転校できるように操作してもらい、生徒として救出するつもりだったそうなのだが…。
「パソコンが得意なだけでそんな操作はできない」
彼女が何かを隠している事を察する良太。

「もう私にかまわないで」
しつこく食い下がる良太を拒絶する寧子。
この学校でやる事は終わったと言い、もう二度とここには来ないのだという。
「あなたとももう赤の他人よ　さよなら」
そうキツイ言葉を残し、良太から離れる寧子だったのだが…？

結局、そんな彼女の言葉は本心だったのか？
別れた後に何やら寂しげな表情をする彼女。
あるいは本当にクロネコで、それを言いたくても言えない理由が何かあるのか！？
ホクロがない事といい、そんな彼女の謎はいつ明かされるのでしょうか…？

翌日、彼女の予告通り欠席となった寧子。
しかし、学校側にはまだ転入届けを出していなかったんだとか。
電話番号もまだ決まっていない事から連絡も取れないのだという。
そこで先生は、住所を見ると天文台から近い事から、部活のついでに書類を渡してほしいと良太に頼んで来たのです！！

「でももう学校へ来ないって言ってるのに…こんなものを渡して意味があるのかどうか…」
そんな彼女の住所に歩を進める良太。
「しかし…天文台のこんな先に家なんかあったかな…」
いきなり不安になりそうなセリフを吐く良太だったのだが…！？

そんな良太の横を通り抜けて行く自衛隊の装甲車。
もしかして捕まったのかと不安になる良太だったのだが…。
何と、そんな車両の中に彼女らしい拘束された全裸の少女が！？
しかも首のところに何かが取り付けられているらしい。

何やら危険なものに首を突っ込みそうな村上良太。
横にもう一人いる様なのだが…果たして彼女たちは何なのか？
「エルフェンリート」を連想させる意味あり気な裸の少女たち。
あるいは良太が次に会う時、寧子は全裸拘束状態だったりするのでしょうか…！？

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「ノノノノ」岡本倫がヤングジャンプに復帰！「極黒のブリュンヒルデ」連載開始！！

週刊ヤングジャンプ９号にて、以前「ノノノノ」を連載していた岡本倫の新連載「極黒のブリュンヒルデ」が始まりました。
とにかく「ノノノノ」が楽しくて連載当時は結構ノリノリで紹介記事を作っていたのですが、そんな作者の新連載とあっては紹介しない訳にはいきません。
先週号では初の原作者として読み切りも登場したのですが、体力的に記事にするのは断念。
ま、かなりエロエロな感じで「エロかった」と書くしかなくなっちゃう気もしましたしね（笑）。
あれがもし連載になったらいくところまで行ってその後は…？と、少々気になるところではありますが…。

そんな読み切りを経て、ついに本格的に戻って来た岡本倫氏。
惨殺シーン連発の「エルフェンリート」から異色のスキージャンプもの「ノノノノ」と来て、今度の作品は純愛ダークファンタジーなんだとか。
となると、やはり「エルフェン」寄りの内容になるのか！？
いきなり５３ページで登場となったこの作品。
そんな第１回目のレビューです！

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「お前がいるから…こんな事になったんだ…」
「お前さえいなければ…あのままお前が死んでいれば…」
いきなり冒頭でヒロインの心臓を貫く主人公。
しかも周囲を見渡すと街が崩壊している？
そしてそんな２人の近くに髪の長い人物の影があり、どうやら誰か女性が近くにいる様なのだが…？

そんな謎だらけのシーンでスタートしたこの作品。
舞台は時間が少し戻って子供の頃へ。
主人公の名前は村上良太。
彼には近所に住む幼なじみの「クロネコ」という女の子がいたのだが、彼女は「地球はもう宇宙人に侵略されている」と言い張る事からみんなにウソツキと呼ばれていたのだという。
しかし、それでも彼女の事が好きだったという良太。
「だって私会ったことあるから」
「宇宙人に」
だからこそ宇宙人を信じているという彼女。
宇宙人のいる場所も知っていると言い、だったら連れて行って欲しいと言う良太だったのだが…。
「それは無理　怖そうな大人がいっぱいいたから」
「見つかったらきっと殺される」
何やら誤魔化す為にウソを言っている様にしか見えないクロネコ。
しかし、見るまでは信じられないと言った途端、表情を固くしてしまい、絶対誰にも言わないならと、宇宙人のいるところに連れて行ってくれると言い出したのです！

こういう子供同士の秘密の約束みたいなシーンを見ると「エルフェンリート」や「ノノノノ」を思い出しますね。
今回導入部で子供の頃のシーンが描かれた訳ですけど、今までの事を考えると今後も度々過去の話が出て来るかも知れません。

クロネコがウソをつく奴じゃない事を知っているのに信じられなかった良太。
宇宙人のいる場所を知っているというのもありえないと思っていたそうで、むしろ彼女が連れて行こうとしている場所に何があるのかを気にしていたらしい。
だが…さすがにそんな場所を歩かされるとは思っていなかったか？
「ここを渡るのか？」
高いダムのパイプの上を歩く事になった良太。
「怖いなら来なくていい」
慣れているのか、スイスイ進むクロネコ。
そんな彼女に負けじとついて行く事にした良太だったのだが…！？

落ちた～～～！！！

足を滑らせてダムから落ちてしまった良太。
その時、伸ばしてきた彼女の手を握ってしまった事から、彼女も一緒に落ちる事になってしまったらしい。
気がついたら病院におり、一命は取りとめたらしい良太。
そんな彼が退院する時になってクロネコがすでに死んでいる事を聞かされ、そのときの記憶を失うほど泣いたそうなのだが…？

何やら気になる「記憶を失うほど泣いた」という記述。
これは…もしかすると後々自分の記憶が間違っていた事に気がつくフラグ？
もしかするとダムから落ちた理由も全く別なのかも知れません。
そう考えると第１話の冒頭から色々仕込んでいる様にも感じられるのだが…。
しかし…このシーン、それとは別に「ノノノノ」を思い出しちゃうんですよね。
不覚にも皇帝だったら血だらけで立ち上がって来るかも知れないって思っちゃったんで（笑）。
本編とは関係ないけど、やっぱ皇帝はいいキャラだったよなあ～。

「少しは悪いと思うなら…宇宙人がいるってこと良太も証明してよね」
そんな彼女の言葉を胸に、それ以来夜空を見上げ宇宙人を探す様になったという良太。
それから１０年の歳月が流れ、ＮＡＳＡの研究員を目指す様になった良太だったのだが…。

実はおかしな事に彼女をクロネコと呼んでいたものの名前を思い出せないのだという。
脇の下に三角形のホクロがあった事は覚えているそうで、何やら色々記憶が怪しい良太。
「おれは人殺しだ」
もう一度会って謝りたい、いやそれよりもまず会いたいと願う良太。

そんな良太ですが…成長した姿はまんまノノですね。
男だからむしろ兄貴の方と言うべきかも知れませんが、ある意味「ノノノノ」で出来なかった事をやろうという気持ちの表れにも感じられます。
そんな彼の成績は全国３位で、しかも上の２人は３年生だから来年はトップになるのだという。
しかし、ＮＡＳＡの研究員は皆アメリカの公務員であり、招聘される日本人は何年かに１人である事から、同い年で一番になってもまだまだ足りないと言う良太だったのだが…。

そんな彼のクラスに突然やって来た新入生。
編入には相当難しい試験があるらしく、新入生自体珍しいそうなのだが…。
「黒羽寧子さんだ」
その姿に衝撃を受ける良太。
「似てる…少し雰囲気は変わったけど…」
「こいつクロネコじゃないのか！？」
何と、新入生に死んだクロネコの姿を見てしまったらしい。

クロネコは死んだと自分に言い聞かせる良太。
だが、死体を見た訳ではないし、死んだという話を聞かされたに過ぎない！
「まさか…」
「生きていたのか？」
ありえないセリフをいきなり吐く良太！！

「あなたとは…今初めて会ったはずだけど」
アッサリ否定する彼女。
だが、それでも引き下がらない良太には証明する事が出来るのだという。
「いいから！！」
「つべこべ言わずに脇の下を見せろ！！」
まさかのセリフに固まるクラスメイト。
これがッ！
全国３位の実力だッ！！（笑）

「村上君勉強のしすぎでおかしくなったのかしら」
「あんな人じゃないと思ったのに」
まあ、普通新入生の女の子に会って早々「脇の下見せろ」はないわな～（笑）。

結局、人違いだったのか？
１０年も経っているのに彼女の死を認めたくない自分自身を自覚する良太。
その夜、天文部である彼はいつも行く古い天文台に行く事に。
去年までは先輩もいたが今は自分だけで、来年新入部員が入らなければ廃部になるそうなのだが…。
そんな彼の後をつけてきたのか？
黒羽寧子が天文台にいきなりやって来たのです！

そんな彼女が幼なじみにそっくりである事を話す良太。
しかし、やはり彼女はそれを否定し、かつ良太の事など一切知らない初めて会った人だと付け加える事に。
「星座って全部でいくつあるの？」
そんな中、いきなり妙な質問をする寧子。
それは古いプトレマイオスの星座であり、右下にリストがあると言う良太だったのだが…。
何と、わざわざひとつひとつ数え始めた！？
「そんな数え方しなくても６列が８段で４８個だ」
「すごいね　めちゃくちゃ計算速い」
「…お前バカにしてんのか？九九ですぐにわかるだろうが」
「九九ってなに？」
何と、いきなりとんでもない発言が！？？

知らない事が変である事に気がつき、慌てて「苦味がちょっと苦手」とか言い出す寧子。
そんな彼女の言動の怪しさに、九九を試す良太だったのだが…。
２×２＝ももんが
８×２＝刺される
８×８＝青臭い
凄まじい珍解答の羅列が！（笑）

「そんな難しいことわかるわけないでしょ！？」
「難しい！？」
訳のわからない言動を続ける彼女。
腕力なら自分の方が圧倒的に上だという事で腕相撲をする事になった良太だったのだが…。
何と、こちらは彼女の圧勝だった！？
触っても特別筋肉がある訳でもなく、益々訳が分からなくなる良太。

そんな彼女がここに来たのはそんな事をする為ではなく、２０時２０分の最終バスに乗り遅れない様に忠告する為だった様子。
乗り遅れたら大変な事になると言う彼女だったのだが…。
「やっぱりこの人には死んでもらうしかないってこと？」
いきなり無線で連絡が入り、物騒な事を言い出す彼女。
何と、前言撤回してしまい、バスに乗り遅れていいと言い出したのだ！！

「どうせ今日はもう帰れないからここに泊まりなさい」
予言の様な忠告をする彼女。
そんな彼女が帰った後いきなり雨になり、彼女の言う事を真に受けてわざわざ最終バスを乗り過ごし、駅に向かって歩き出す良太だったのだが…。

何と、そんな彼の前に土石流が！？？

突然の土石流でガードレールに叩きつけられた良太。
そんな身動き出来ない良太に巨大な岩が降って来たのだ！！

「あいつホントに未来を知っていたのか」
死の瞬間、そんな事が頭をよぎる良太。
だが、そんな彼の前に寧子が現れ、何と巨大な岩を割ってしまったのだ！！

益々彼女が分からなくなる良太。
実は良太が岩の下敷きで死ぬ事は分かっていたのだが、バスに乗り遅れない決心をした瞬間予知が変わってしまったのだという。
しかし、良太は自分がバスに間に合ったらバスが下敷きになり、もっと沢山の人が死ぬ事になるから彼女が前言撤回したとまで見抜き、そんな事が起きる場合を考え土砂崩れとそれに伴う雨に至るまで分かっていたらしい。
「信じてなかったんだよ」
「予知なんて本当にあるわけもなし」
まるで子供の頃の「宇宙人」について語っているかの様な良太。
そんな彼も目の前で見た事で「予知」は信じるしかなくなった訳なのだが…。

「私は…魔法使いよ」
ここでいきなり非科学的なワードを出す彼女。
しかし、認めたくはないがつじつまはあっており、どうやって魔法使いになったのか聞く事にした良太だったのだが…！？

「手術よ　それと薬」
「お前それ魔法じゃねぇよ！！」
思わずツッコむ良太（笑）。
首の後ろに何かが埋め込まれており、どうやらそこに彼女の力の秘密があるらしいのだが…。

そんな彼女の脇の下が目に入る良太。
彼女にはクロネコにあるはずのホクロがなかったらしい。
どうやら彼女の言うとおり別人らしいのだが…。
だったら彼女の正体は何なんだ！？

あるいは宇宙人によって作られた不完全なクローン？
それともサイボーグか、それとも本当に魔法使い？
恐らくは何らかの形で宇宙人が関わっているはずです。

謎が謎を呼ぶ岡本倫の新連載「極黒のブリュンヒルデ」。
、そのブリュンヒルデとは北欧神話の人物でウイキによると「ヴォルスンガ・サガ」または「ニーベルングの指環」のなかでの彼女は、戦死した兵士をオーディンの住むヴァルハラへと導く戦乙女ワルキューレの一人として描かれているんだとか。
恐らくはそれと似た役目をするはずの寧子。
ならば扉絵にある姿こそがその戦乙女の姿なのでしょうか…！？

という事で、次回にも期待します！

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◎「ノノノノ」～ノノ困惑の発進！ライバル達の競演の影で陰謀が牙をむく！！
◎「ノノノノ」～今ここにその名を刻め！ノノ衝撃のデビュー！！
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◎「ノノノノ」～皇帝が邪悪な笑みを浮かべる時、前途ある若者の命の火が燃え尽きる！！
◎「ノノノノ」～ジャンプ＝死！分かっていた！！でも…飛んだ！！！
◎「ノノノノ」～もう何も言う事はない！皇帝、お…お前ってヤツはああ～～ッ！！
◎「ノノノノ」～皇帝の言葉を胸に…今、二人だけの戦いが始まる！！
◎皇帝アナルショップの邪悪な魅力に酔いしれろ！「ノノノノ」第３巻発売！！
【ここから４巻】
◎「ノノノノ」～天津の意地！奇跡へのスーパージャンプ！！
◎「ノノノノ」～ノノ感涙！期待を背に、いざ究極の１０５メートルに挑め！！
◎「ノノノノ」～あなたのために…！スーパーヒロイン・ノノ天空に舞う！！
◎「ノノノノ」～波乱と謀略の戦い…ついに決着！私…超かっこいい！！
◎「ノノノノ」～少女の歓喜の影で悪はその身を滅ぼし…そして皇帝は崩御する！！
◎「ノノノノ」～悠太の元カノ出現！逃げも隠れも出来ないノノ…正に絶体絶命！！
◎「ノノノノ」～両手に花！中央も花！スキーがひっくり返ってキスになる！！
◎「ノノノノ」～夏の祭りは嵐の予感？ノノ…決意の告白！！
◎「ノノノノ」～再会＝絶望！分かっていた！！そして…泣いた！！！
◎「ノノノノ」～新たなる強敵！ハンス・シュナイダー現る！！
◎「ノノノノ」～ノノ激高！絶対に負けられない戦いがそこにはある！！
【ここから５巻】
◎「ノノノノ」～ノノ怒りのテイクオフ！余裕の天才ジャンパーをぶっちぎれ！！
◎「ノノノノ」～衝撃の国際対決！彼女の涙が戦闘開始のホイッスル！！
◎「ノノノノ」～戦慄のハンス・シュナイダー！世界レベルのジャンプがそこにはある！！
◎「ノノノノ」～ゲテモノ喰い槇野がその眼力を発揮する時、麗しき女のプライドが崩壊する！！
◎「ノノノノ」～“初めまして”が止まらない！女装女ノノの大冒険！！
◎「ノノノノ」～皇帝が満面の笑みを浮かべる時、純真無垢な少女のカルテに“おめでた”が刻まれる！！
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◎「ノノノノ」～伊東、愛の飛翔！吹かなかった風と明かされた殺人計画！！
◎「ノノノノ」～優勝だけが生きる道！困惑するノノとネギタ運命の飛翔！！
◎「ノノノノ」～守れなかった約束！スキーを愛していなかった男と全快する男！！
◎「ノノノノ」～嫌われる事が強さの証明！怪物の意地とまさかの大誤算！！
◎「ノノノノ」～岸谷死亡確定！？血まみれ皇帝と流血のラストジャンパー！！
◎「ノノノノ」～無駄死にか？栄光の死か？幼き日の約束と自殺を選ぶ男！！
◎「ノノノノ」～皇帝を超え、ノノ超え、いでよ奇跡の記録！走馬灯ジャンパー白熱の終章！！
◎「ノノノノ」～インターハイの死闘ついに決着！そして岸谷は…
◎「ノノノノ」～ノノ、世界の舞台へ！喜べない旅立ちと遠くから見送る男！！
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