
ヤングサンデーでシリーズ連載している島本和彦「アオイホノオ」が、80年代のコミックシーンを描いて話題になっていますが、こういったマンガ家の立身出世物語というのは昔から色々ありました。本人が描いたもの、師匠が描いたもの、アシだった者が描いたもの、色々な場合がありますが、兄弟の手によって描かれたこのケースは珍しいんじゃないかと思います。兄弟揃ってマンガ家でないとありえないからです。すでに大作家として評価を得ているあだち充先生には
あだち勉という兄がいました。いました…というのは、実はすでに亡くなっているからで、自分も最近まで知らなかったのですが、04年にガンで亡くなっているそうです。
昔、いくつかの作品を読んだ事がありましたが、弟の成功の影で尽力した兄の存在は決して小さくはなかったはずです。
遅ればせながら、ご冥福をお祈りいたします。
さて、島本和彦「アオイホノオ」の中で少年ビッグコミックが話題に出ていましたが、あだち充先生のブレイクはここで連載した「みゆき」からであり、当時のブームに併せて、兄・勉先生の手によって
「実録あだち充物語」という作品が発表されています。
今回は83年の少年ビッグコミック5号から、この作品を紹介したいと思います。続きを読む