
週刊少年ジャンプ44号から「いちご100%」で知られる河下水希先生の新連載「初恋限定。」が始まりました。WEB上では特に語ったりはしていませんでしたが、(月刊ファンロードをずっと買っている方は知っているかも知れませんが、)自分は連載中ずっと「いちご100%」をネタにしていました。
実はジョジョネタよりいちごネタの方が多かったり(笑)。そんな自分にとって、「いちご100%」の終了はショック以外の何物でもなく、
新連載のスタートは何よりも喜ばしい事なのです!先週号の予告でこのタイトルを見た際、思わずガッツポーズをしてしまいましたが、第1回の期待に違わぬ内容に今後しばらくの間楽しませてくれると確信した次第です。
そんな自分から見た感想などを(エロ抜きで)少し語りたいと思います。

まずページをめくって、
思わず目がくらむ様なピンクカラーの美少女軍団の扉絵が飛び込んで来ました。が、一方で違和感が。
そう、
男性キャラがいないのです。これは予告の段階でも感じていたのですが、予告に何故男性キャラがいないのだろうかと。
しかし、25ページのハシラを見て納得。
「この漫画は色んな初恋ドラマをどんどん展開させていくお話です。」何と、オムニバス形式?これはちょっと意外でした。
「初恋限定。」というタイトルから、主人公がヒロインに対して思い続けるといった、ピュアなラブストーリーを連想していたものですから。
そうなると問題は、ジャンプという土壌でオムニバス形式で成功するのかという事です。
オムニバスの恋愛ものというと、個人的に真っ先に思い出すのはコレです。

マガジンの長期連載だった
「BOYS BE…」です。
この作品でも色々な恋愛劇が登場しましたが、終盤ではストーリーが一本化していました。

ヤンジャンでやっていた
「ガールフレンド」はシリーズ連載。
青年誌らしい要素も多い作品です。

少年チャンピオンでやっていた
「ゾクセイ」も毎回色々なヒロインが登場しました。
ただ、どちらかというと
恋愛よりエロ優先だった気もしますがね(苦笑)。ジャンプで恋愛もののオムニバスというのは記憶にありませんが、そもそもオムニバスでの成功作品というと、こんなのがありました。

「アウターゾーン」です。
聞くところによると、「ジャンプではオムニバスは成功しない」というジンクスを破った作品だとか。そう伺うと、「初恋限定。」も心配になって来るのですが、時代が違いますし、昔ほどの抵抗感はないんじゃないかと思っています。
恋愛ゲーム系の作品がよくオムニバス形式だったりしますし、若い世代は特に見慣れていると思うのですよ。故に、
心配するのは形式ではなく、やはり内容でしょう。
第1話のタイトルが「美少女Aと野獣Z」。ヒロイン(第1話の暫定的ヒロイン?)有原あゆみがラブレターを受け取る事から騒動に発展。
何せ、その相手がこの“怪物”財津操君なのです。
あまりの恐ろしさに腰を抜かせてしまうあゆみなのですが…。
さて、作者の河下先生といえば、
元々は少女マンガ家でした。少女マンガといえば、主観も少女たちになるのですが、今回の連載は正にヒロイン視点の少女マンガのスタイルそのものです。
しかし、
ここでこのモンスターが登場!この怪物感は少女マンガのソレとはかなり異なりますね。
少女マンガに出る怪物とは、むしろワイルドな美少年という方向になってしまうからです。
この怪物くんは、明らかに少年マンガの文法で登場している訳で、それが何か面白いんですよね。
少女マンガの世界に少年マンガの怪物が登場したら…?
結果は見るまでもなく、完全なる拒絶でした。この美女と野獣という構図はいくらでも探すと出てきそうですが、極端なところだと、

「キュラ/六田登」とか。
本物のバンパイアだったプロ野球の魔球投手と人間の妻という構図は典型的な美女と野獣のソレでしょう。

「ドロヘドロ/林田球」のカイマンとニカイドウは恋愛というのとは少し異なりますが、この構図を見ると美女と野獣という言葉が出てきそうです。

発売中の月刊フラワーズに掲載されていた
「人魚姫と半漁人王子/清原なつの」では、魚の部分が違うだけで全く別の生き物に見えるのが面白かったですね。
男の方は完全に怪物ですからね(笑)。この後、ふたりは互いにあわせようと、魔法の力で魚部分を逆転させ、再会してさらにショックを受けたりしていました。
さて、あゆみは彼を絶対受け入れる事は出来ないと言いました。
が、
一方ではこんな事も考えるのです。
この発走が正に少女の“リアル”なんですよね。“絶対ダメ”という過去だけでなく、可能性としての未来もちゃんと見ている。
この現実的な見方が女性ならではの視点ではないでしょうか?今回の作品が
「いちご100%」よりも少女マンガよりに見えるのは、それだけではありません。

この躍動感のあるあゆみのアクション。本来、少年誌であるならば男性キャラがなすべき動きです。
まあ「いちご100%」のちなみという例もあるのですが、
女・真中淳平とでも言うべき動きを見せてくれていました。結局、モンスター財津を拒否した事で、彼を狙う不良たちの人質にされてしまい、彼女を助ける為モンスターが乗り込んでくるという黄金パターンに突入するのですが…。
このあゆみのセリフは単純に考えれば恋愛フラグが立ったと見るところです。
少年マンガとしてみるなら、ほぼ決定でしょう。
似た様な展開で、
「いちご100%」ではこういう結果になりました。
が、今回の作品が女性主観の少女マンガ的手法が使われているなら、事態はそんな簡単ではありません。
モンスターの弟が美少年で、むしろそっちにあゆみの目が向いていたからです。
少女マンガなら、うまくモンスター君に断りを入れて、(モンスター君も物分りが良かったりして、)弟君とゴールインという展開になるのかなと、思うのですよ。
そもそも、「初恋限定。」の第1話の「初恋」は財津君の初恋ではなく、あゆみの初恋を追うのがスジなのでは?そう考えた時、この作品を思い出しました。

「スクールランブル」におけるハリマが財津君で、テンマがあゆみ、カラスマが弟君に相当します。
この作品でもハリマは決して報われず、むしろテンマの妹の方が目がある様です。
この作品から見ても、決して「恋愛」とは思い通りになるものではなく、ましてや「初恋」となると今後は失敗談も出て来るかも知れません。そんな「初恋限定。」の第2回目は、予告によると財津君の本命の隣のお姉さんが登場との事。
いきなり初期設定の5人から外れてきますが、今後どんな展開を見せてくれるのか、楽しみにしたいと思います。
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[2007/10/02 09:27]
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[2007/10/02 23:52]
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残虐な天使の涙