「極黒のブリュンヒルデ」～ターゲットは製薬メーカー？パソコンの魔女と佳奈の見た衝撃の未来！！

岡本倫の週刊ヤングジャンプ連載「極黒のブリュンヒルデ」第６回です。
今週はセンターカラーで登場しました。

ここまで好調な岡本倫の新連載「極黒のブリュンヒルデ」。
前作とはかなり雰囲気も違いますが、やはり下のアンケートでもそうですけど読者としては「エルフェンリート」みたいな作品を期待しているんでしょうね。
その「エルフェン」を先日久しぶりに読んでみたら今とは絵柄も随分違くて「アレ？こんな感じだったっけ？」と思ってしまいました。
ただ、絵に未完成な部分を感じる一方で残虐性はハンパない訳で、絵の可愛らしさに引かれて読み始めるとショックを受ける人はやはり多いでしょうね。
まあ、多分そこから新しい方向を目指すつもりで「ノノノノ」を始めたんだとは思うのですが…。

恐らくは今後も「エルフェンリート」と比較される事になると思われるこの作品。
あるいは「エルフェン」の様にアニメ化まで突っ走る事が出来るのか？
関係ないけど「ノノノノ」で皇帝が動くところは見たかった気がするなあ（笑）。

さて、魔法使いだと言う黒羽寧子と関わる事になった村上良太。
だが、彼女たちが生きていくには鎮死剤という薬を一日一錠飲む必要があるのだという。
そんな中、突如として火事が発生し、貴重な薬を全て失う事態に！
しかも佳奈が飲んだのは昨日で、あと１０時間しか生きられないという絶望的状況にただ号泣する寧子だったのだが…！？

１０時間あれば何とかなるという村上良太。
その手立てとは薬を作った製薬メーカーを頼る事だった！？
研究所の場所が仮に分かって取りに行ったとしても確実に捕まる。
ならば、作ったメーカーに行けばいいのだという。
「あれはドレスデン製薬の高山工場で作られたものだ」
実は薬の識別番号を見ていたらしい。
そこには「ＤＲ６２３Ｇ」とあり、ＤＲとはドレスデン製薬の事。
数字は薬の種類でＧは高山工場を表すのだという。
実は昔母親が病気になった時に読んだ薬の本を覚えていたそうなのだが…。
何と、良太は一度見たものはスキャナーみたいに取り込むという特殊能力があると言うのです！

マンガに時々出て来る絶対記憶能力者だった良太。
最近の作品で思い出すのはイブニングでやっていた「王狩」という将棋マンガ。
あれは過去の棋譜全てを覚えているという少女が将棋の世界で勝ち上がっていくというなかなか画期的で痛快な作品でした。

その能力ゆえに忘れたいことまで忘れられずに辛い思いをするという良太。
ずっとクロネコの事を引きずっているのはそういう理由もあった様です。

「処方箋でもらえる程度の薬ならラッキーなんだけど…」
って、それならこんな苦労しないだろ…。
思わず「鎮死剤ください」って院外薬局の窓口に聞いているシーンを思い浮かべてしまった（笑）。

佳奈を背負って運ぶ良太。
寧子の力で浮かせないのかというと実はそういうのは出来ないのだという。
寧子の魔法は物を壊す事だけで、しかもより大きな物を壊す訓練しか受けてない為調整も出来ないらしい。
人間でも直接触れれば力を伝えられるがやはり細かい調整は無理だそうで、結局良太との腕相撲の時は壊れる前提でやったんだとか。
しかし、もし壊していたらここまで２人に付き合う事にならなかったかも知れませんね。

一方、天文台のＰＣで薬を調べるもやはり何も出てこないらしい。
やはり工場に忍び込むしかないと考える良太だったのだが…。
『カズミちゃんに連絡しよう』
何と、ここで新たな魔法使いの名前が！！

実はカズミちゃんはパソコンの操作が出来て、寧子が高校に行けるようにしてくれたのも彼女なのだという。
問題はそれがタダではない事で、報酬として鎮死剤を要求して来るというのです！
「それじゃおれを助けるためにお前たちは自分の命を切り売りしたのか？」
まさかの事実に衝撃を受ける良太。
「私たちの数日でだれかの一生を救えるのなら私たちの命は何倍にもなる」
そう言い切る寧子に良太も何も言えなくなってしまったらしい。

カズミちゃんに連絡する寧子。
鎮死剤の先払いを要求する彼女だったが、工場に忍び込んで薬を取ってくるという話に乗って来たらしい。
「その代わり報酬は奪った薬の半分や」
かなり足元を見ているカズミちゃん。
しかし、この能力で生きているのだとすればそれも当然か？
無線で姿を見せていませんが、もしかすると佳奈の様に特殊な体をしているのかも知れません。

良太がしゃべった事で普通の人間が関わっている事に気がつくカズミちゃん。
それでも良太が殺されると分かっていて付き合っている事を知り、特にそれ以上追求するつもりはないらしい。
一方、そんな彼女がどんなセキュリティでも乗っ取れるという話に驚く良太。
「まさかお前　素因数分解が出来るのか？」
カズミちゃんの魔法の正体を見抜く良太。
ネットのセキュリティはどんなに高性能なコンピューターでも素因数分解をするには膨大な時間がかかるという前提があて成り立つセキュリティなのだという。
逆に素因数分解さえ出来ればセキュリティを一切無効化する事が出来る訳で、このカズミちゃんはその素数計算が出来る魔法使いらしい。
「こいつら魔法使いが数人いただけで…人間相手が前提のセキュリティが一切無効化されるんだ…」
「この存在が公になったら甚大な社会不安を巻き起こす…外に出したくないわけだ…」
「まさに…魔女だな…」
彼女たちに改めて脅威を感じる良太だったのだが…！？

そんな中、突然佳奈に異変が！？
寧子が真っ二つになる映像を見る佳奈。
予知が発動したようで、どうやらいつもこんな感じに見ているらしい。
『寧子…！！工場に行っちゃダメだ！！』
寧子の死を予知する佳奈。
しかし…行かなくてもどっちみち死ぬとあってはやはり行かない訳にもいかない…か！？

一方、研究所ではドレスデン製薬の高山工場を検索した形跡を発見したらしい。
どうやら罠を張っていた様なのだが、ＩＰを偽装した上に海外の匿名のプロクシを何段も経由したそうで、すぐに割り出すのは無理らしい。
恐らくはカズミちゃんではなく良太が最初に検索した事を言っていると思うのだが…。
良太はやっぱりタダモノじゃないわ（笑）。

「出番だ６００１番」
「脱走者を確実に処分してこい」
「さもなくば死ぬのはお前自身だ」
そんな研究所の次なる手は同じ魔法使いをぶつける事だった！？
６００１番と呼ばれる謎の少女。
あるいは彼女が寧子を真っ二つにしてしまうのでしょうか…？

いよいよ本格バトルに突入しそうなこの展開。
果たして寧子は本当に殺されるのか？
そして…そんな予知を覆す為に良太はどんな手を使うつもりなのでしょうか…！？

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