「極黒のブリュンヒルデ」～良太、決死の反撃！発動する第２の魔法と明かされたハーネストの正体！！

岡本倫の週刊ヤングジャンプ連載「極黒のブリュンヒルデ」第９回です。
連載再開となった今週はセンターカラーで登場しました。

ここまで好調と思われるこの連載。
何やら随分とペースが早い気もするのですが、実はそれでもまだまだ沢山の隠し玉を用意しているのでしょうか？
思えば前作「ノノノノ」とは明らかに持ち味が違いますし、もしかすると「ノノノノ」連載中も「エルフェンリート」を意識したＳＦ系のアイデアは溜め込んでいたのかも知れません。
そう考えると今後も期待出来そうで、わくわくするのですが…。
一方で、連載を休むとカラーになる事が多いのも「ノノノノ」と同じかな？
「ノノノノ」ではよくそのままコミックスの表紙になりましたけど、時期的にはまだ早い（すでに一冊にはなると思うけど）ですし、この思わせぶりな寧子の絵が使われるとも思えませんが…。
思えば「エルフェン」も表紙はやたら萌え系でしたし、今回もそういう「初めてコミックスを手に取った人を騙す様な路線」だったりするのかな？（笑）

さて、殺される予知が出ているにも関わらず、工場に侵入した良太と寧子。
最初から死ぬつもりだった寧子は強敵・沙織の斬撃魔法に追いつめられてしまう。
そんな寧子にホクロがある事に気づき、やはり幼馴染のクロネコだったと確信する良太。
だが、そんな彼の目の前で予知通りに寧子は真っ二つに切り刻まれてしまったのだ！！

まさかの展開に驚かされた前回。
いやはや…まさかこういうオチが待っていようとは！！

「まだ大丈夫だ」
完全に死んでしまった寧子。
その寧子に気をとられていたせいなのか、背後から来る良太には気づかなかったらしい。
何と、持っていた工具で沙織の心臓を串刺しにする良太！
まさかハーネストを壊すとかではなく、殺す為にこの道具を使う事になろうとは！！

果たして、この道具を手にした時にこの展開は考えていたのか？
だとしたら正に天才的なのだが…。

『そしてもう一つは「転時」』
『１分だけ時間を巻き戻せるの』
今明かされる沙織・第２の魔法。
それはまさかの時間操作能力だった！？
しかもこの魔法はメチャクチャ魔力を使うらしく、これを使うと確実に沙織はハングアップしてしまうのだという。
戦闘中に使う事はあり得ないとし、佳奈も知ったからといって意味がないと思っていたらしい。
その「転時」魔法は正確には５０何秒だそうで、任意の時間調整は出来ずキッチリ一定の時間しか戻せないんだとか。
さらに、その魔法が発動した一分間の記憶が消える事を確認し、今回の作戦に挑んだ良太だったのだが…。

どちらにせよ選択肢が相手にある以上、こっちには何の有利にもならないと考えていた良太。
だが、この魔法こそ全てを逆転させる最後の手段なのだ！！

「時間を戻せ」
「お前に選択肢はない！！」
「意識をなくす前に早く時間を戻せ！！」
相手を死に直面させる事で、選択肢を一つにしてしまった良太！
何と、選べないはずの選択肢をこっちで選ばせてしまったのだ！！

その瞬間、斬殺される良太。
予知は現実となり、死亡する良太だったのだが…！？

次の瞬間、再び沙織を発見したシーンに戻ってしまった！？
足を切られ完全に追いつめられていた寧子。
だが、そんな彼女の前で突然沙織がハングアップ！
その理由が分からないものの、起死回生のチャンスを得た寧子たち。
捕まえるなら魔法が使えない今しかない！！

結局、魔法が使えなければただの少女だという事なのか？
足を滑らせ、そのまま良太に捕まってしまったらしい。

「なにか…大切なことを忘れてしまった気がするんだけど…」
何と、せっかくつかんだクロネコ＝寧子という事実を忘れてしまった良太！
沙織自身には時間を戻す前の記憶はあるものの、だからといって２人の関係まで知っているはずがありません。
「結局時間を戻しても同じだった…私…殺されるわ」
ハングアップは当然任務失敗と見なされる。
すでにハングした事はビーコンを通じて発信されている為、いつイジェクトされてもおかしくないのだという。
そのビーコンに通信機能があるという事から、会話が筒抜けになっていると察した良太。
何と、今から自分が外すと紙に書いて来たのだ！！

ハーネストが遠隔操作出来るのであればとっくに寧子たちは死んでいる。
その事から問題があるのはビーコンのみと考えた良太。
一方、その沙織も今良太たちを殺せればまだ間に合うと感じたらしい。
通信機能があるのなら、殺した事も伝える事が出来るはずなのだ！！

かくして相手を油断させて縄を解いてもらう沙織だったのだが…。
その瞬間、ビーコンが外れ、ハーネストがイジェクトされてしまった！？

どうやら沙織が動き出す前に処分する決定が出てしまったらしい。
あるいは通信を聞いて、彼女が裏切ったと察しての即断だったのかも知れません。

２人の見ている前でドロドロに溶けてしまった沙織。
しかし、感傷にひたっている暇はない。
沙織の敗北が知られたという事は、別の敵がやって来る可能性もある！
急いで薬を探し、この場を離脱する必要に迫られた良太たちだったのだが…。

「ちょっと…なにあれ？」
気味の悪い生き物がいる事に気がつく寧子。
しかもそれはハーネストの中に戻ろうとしている！？
「ひょっとしてこいつ…魔法使いに寄生しているのか？」
その生物と目が合い、戦慄を覚えた良太！
「うわぁああぁぁあぁあぁああ！！」
恐怖から生物を踏み殺す良太！！

「私たちは…一体なんなの…？」
「一体…何をされたの…？」
目の前で見たものの恐怖に涙を浮かべて体を震わせる寧子だったのだが…！？

「おれは…思い違いをしていた…」
「ハーネストは…Ｈａｒｎｅｓｓｅｄ…『馬具に繋がれた』なんて意味じゃない…」
「Ｈｅｒ ｎｅｓｔ…『彼女の巣』だ…」
想像を絶する秘密があったハーネスト。
どうやら「バオー来訪者」の如く、魔法使い全員に同じ様な生物が寄生させられている様なのだが…。

だとすると鎮死剤というのは、そんな生物の暴走を制御する薬なのか？
もしかすると生物の栄養剤で、それが切れると本体を食べ始めるのかも知れません。
しかし…こうなってくると彼女たちを救うにはイジェクトせずにこの生物を取り出すしかないのかな？
その一方で、イジェクトした瞬間、全身が溶けてしまうのも気になるところなのだが…。

それと気になるのはやはりこの生物の存在です。
思えば宇宙人との接触が最初の話でした。
あるいは、この生物こそが宇宙人の正体なのか？
クロネコが連れて行こうとした先に、このグロテスクな生き物が待っていて、そのグロテスクさゆえに隠れていたとすれば…？

「怖そうな大人がいっぱいいた」と言っていた子供の頃のクロネコ。
もしかするとそれが研究所の男たちなのかも知れません。

とはいえ、最大の難関を突破した良太たち。
しかし一方で寧子もすでにハングアップしている為、もう戦う事は出来ません。
そんな２人が果たして無事薬をゲットし、脱出する事が出来るのでしょうか…！？

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