
久々のデビュー作紹介シリーズ、今回は皆川亮二先生です。「スプリガン」のヒット以降次々と話題作を発表し続けている皆川先生ですが、デビュー作は第22回小学館新人コミック大賞入賞という肩書きでした。
この読み切りをしまっていた場所が“開かずの押入れ”だったのですが、
この度部屋の大掃除を決行した結果、忘れていたこの作品の発掘を可能にしました(笑)。80年代の作品が他にも色々出てきましたので、また機会があれば紹介したいと思います。【当時の作者の受賞コメント】
この作品を読んでくれて「オレ、こーゆーの好きだぜ」と思った人、「こんなのつまんねーぜ」と思った人、「くだらねー」と思った人、「才能ねー」と思った人…とにかくなにかしらの感想を下されば非常にありがたい次第です。未熟者ですが、これからもヨロシク!!ウィキペディア:皆川亮二

バイクで飛ばす少年。
彼女との間に子供が出来てしまった様子。
だが、次の瞬間大型トラックに激突してしまう!!
だが、次の瞬間男は日劇の前にいた!見覚えのない風景に、少年は通りの人間に道を聞こうとするのですが、みんな無感情な様子。
そんな彼の前に、事故前に姿をみせた男が再び現れる!!
ここは天国。
ゆえに建物も取り壊されたものがここにあるのだ!!(この独特の天国表現が素晴らしいのですが、新人とはいえここまで緻密に描き込んでいるのはスゴイですね。)街で会った人々が無感情なのはこっちの世界でゼロから始める為。
主人公・響達也(25)が感情を持っている方がおかしいのだという。

案内された家に行くと、
そこには2年前に死んだばあちゃんがいた!しかし、感情もなく、何も受け答えしてはくれない!誰かいないのか!?
感情がある人間は!?
そんな中、彼女にそっくりな人物に出会う。
名は森下紫野(18)。難病で死んでしまったのだという。
達也は何とか彼女の感情を取り戻そうと得意のギターを弾くのだが…。

そんな中、実は達也の死が間違いだった事が発覚する。
帽子の男=神様に食って掛かる達也。
外界に戻る方法はひとつだけあるという。
それはこの世界で死ぬ事だ。向こうで死んだ者がここに来る様に、ここで死んだ者は向こうの世界に行けるのだ!!それを聞いた達也は建物の窓からジャンプを――!
しかし、ギリギリで神様が救出。
自殺や人殺しではダメなのだ。そんな事をすると肉体も魂も完全に消滅してしまう!実際の話、元に戻るのは不可能。
何故なら…。

すでに骨だから(苦笑)。かくして達也はこの世界で生きていく事になるのだが…。
彼は何とかして紫野さんの感情を取り戻したかった。車で連れ出したり、街頭で歌を歌ったり…。
たぶん神とやらが、つまらない世界を作る為に感情を封じ込めたんだ。
「波風立たない世界の何が面白い!?こんな世界オレが作り変えてやる!!」その為にも紫野さんには目覚めてもらいたいのだ。
色々連れまわしたせいで病気になって寝込む紫野。
達也は必死に看病した。
そんな彼の気持ちが伝わったのか、いつしか彼女の表情が和らいでいく。
彼女を病気にしてしまった責任を感じた達也は彼女から離れようとするのだが…。

何と彼女は感情を取り戻したのだ!!奇跡は起こった!?ならば今こそ審判の時。
神の車がふたりに死を与えに突っ込んで来る!!そして…
時は流れた。
ふたりはこの世に転生した。
達也は生まれるはずだった自分の子供として。ふたりの愛はここから始まる。といった作品なのですが、
何かもう新人離れした作品ですね。表現が緻密で驚かされます。
その事は選行委員のコメントでも感じられました。
【赤塚不二夫先生より】
◎非常にシャープな人物と背景で、デッサン力を感じさせる。ストーリーの展開もプロフェッショナルな面白さがあり、実力を持っている人だと思う。「天国」の設定に東京懐古ブームをとりいれている点もジャーナリステックだ。ラストにもうひと工夫ほしかった。
【藤子不二雄A先生より】
◎何ごとにも反応せず、まったく感情を持たない人間ばかりいる異次元世界(天国)。そこへ血の気の多い主人公がまぎれ込む。このプロローグの設定がなかなか面白い。絵も背景までていねいに描き込まれてあって、見せる。ただ、もっと話にパワーがほしかった。
【斉藤次郎先生より】
◎今回の応募作の中では、この作品が一番の収穫だったと思います。「神様」のキャラクターも独創性が感じられて非常にいいし、「天国」の描写も読者の意表をついていて面白い。ちょっと惜しかったのは、オチが予想通りのものになってしまったことでしょうね。
【松本零士先生より】
◎人物のデッサンもしっかりしていて、非常に絵のうまい、達者な作家です。背景もきちんと描き込まれています。ストーリーも、ていねいにテンポよく進んでおり、たいへん楽しめました。ただし、ラストの2ページでの人間関係がちょっとわかりにくいのが残念です。いずれも非常に高評価なのが分かります。
現在もイブニング、ウルトラジャンプ等で活躍を続ける皆川先生ですが…。
またそのうちサンデーに戻って来て欲しいなと思ったりするのは、自分のわがままでしょうか…?関係ないですけど、各ページの上の部分のタイトルのところに「ネオ・サイキックロマン」とあるのですが…
どの辺がサイキックなのか未だによく分かりません(苦笑)。【関連記事】
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神崎将臣の影響が強い気がするとおもってウィキ調べたら
高校時代に、同級生だった神崎将臣に誘われ漫画を描き始めたとあった。
しかし、流石にこの作品はみたこと無かった
[2008/05/07 14:06]
さい…
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こういう転生物って生まれるはずだった自分の子供が消えてますよね
[2008/05/08 12:22]
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80年代作品の紹介が楽しみです。のんびり待ってます。
[2008/05/09 03:18]
ちょく
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正直、デビュー作でこのクォリティって人間じゃねぇな…っていう;
最初から凄まじかったのね;日劇マジビビッた…
同時に講評、赤塚不二夫がもっそいまともな事言ってるのも
人生初めて見た気がwwwwいや、バカ田大学出てる人
だから当然なんだけどさww
週ジャンの新人コーナーとか何回もチラチラ見えたけど、
選考側投稿側ともに…同じ業界の出来事と思えねぇ…
(いや皆川なんて天才クラスとわかるけどさ…;)
いいもん見させてもらったす;GJ。
[2008/05/09 03:57]
ゴリラ
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こりゃスプリガンやARMSがこの人から産まれるわけだわ
[2008/05/10 10:49]
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この時代はまだ神埼テイストだったんだな
短編でねえかな・・
[2008/05/11 20:16]
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